ptsdと正しく向き合う|喝を入れてうつに勝つ

周囲の人のサポートが大切

医師

過去の出来事がきっかけでptsdになってしまう人の中には、自傷行為を繰り返す人がいます。最悪の場合、自殺行為をしてしまう人もいるのです。手首を切るなど自分で自分を傷つける行為を自傷行為といいます。自傷行為をしていない間はボーッとして何も手につかなくなったり、ただ泣いていたりと日常生活が送れなくなってしまいます。自傷行為がある場合や、自殺しようとしている場合は、力づくで止めることも必要ですが、それ以外の場合は無理に止める必要はありません。ptsdの人と過ごす上で大切なことは相手を理解し、広い心で受け止めることなのです。ptsdを患っている人の多くが、過去の痛みや精神的苦痛によることがきっかけでうつ病を併発します。そのため、他者からの威圧的な言動や暴力、自分自身を否定されることに強いショックを受けてしまいます。よって、励ましの言葉が返って相手を苦しめてしまうこともあるのです。その点をじゅうぶん理解して接するように心がけましょう。

また、ptsdの症状のひとつにフラッシュバックがあります。これは、「再体験症状」といわれており、ptsdを発症するきっかけとなった出来事が再度同じように味わっているように思い出されることをいいます。このフラッシュバックは、関連性のある事柄を目にした際に突如脳内に強いイメージが飛び込んできます。フラッシュバックが起こると自分では簡単には止められず、強い動悸や発作、中には過呼吸などの症状がでます。その際、ptsdの患者は過去のことを持ち出したり、的を得ない言動を繰り返したりします。いっしょにいる人が感情的になってしまうと返って過呼吸などの症状を悪化させてしまうため、いっしょにいる人はまず冷静になることが大切です。落ち着かせることも大切ですが、ゆっくりと話を聞いてあげることで徐々に意識が回復し患者も冷静になります。また、このフラッシュバックを起こすタイミングを周囲の人が理解しておくことも大切です。そうすることで症状が引き起こされる事柄を避けることができ、のびのびとした生活を送ることができます。そういった周囲のサポートによって、次第に心と脳が安定を取り戻すことができptsdの克服に繋がります。